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  • 2014.10.26

官兵衛
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」見てます。

豊臣秀吉、石田三成、今映ってる両者はさわやかな人物ではありませんね。

特に三成が頭角を現した後、さわやかだった秀吉も単なるエゴイスト、なぜこんな人が天下人なのか。

その秀吉の第一側近三成は、なんとも、同じくエゴイスティックな意見で秀吉を誘導する様、エゴエゴコンビですね。

官兵衛目線ではこのお二人、そういうふうに見えていたということでしょう。

事実上、この時代のツートップ、秀吉と三成の出会いの話「三献の茶」は有名で、実にさわやかな話です。

鷹狩の途中、喉の渇きで立ち寄った観音寺、秀吉の茶の所望に対し、寺小姓の三成は、大きな茶碗にぬるいお茶をたっぷり渡しました。
いっきに飲み2杯目を所望すると、1杯目よりも少し熱いお茶を茶碗に半分だけ入れて差し出しました。
3杯目を求めると、今度は熱いお茶を小さな茶碗に入れます。

喉が乾いている秀吉に、最初から熱いお茶を出すと一気に飲もうとして火傷するので、ぬるいものから出したという三成の配慮に感心し、秀吉は住職に掛け合い、すぐさまみずからの小姓に取り立てました。

この三成、映画「のぼうの城」では、二万の大軍の指揮をとり、籠城する武士五百人の城を攻めますが結局は落とせませんでした。
ここからも伺えますが、戦での評判は共通して低いようです。
しかしこの映画の中の三成は、実にさわやかに描かれてます。

他にも沢山の美談も伝えられている三成、(秀吉への)義に生き、義に散った智将とも言われてます。

人物像は目線を変えると、全く違って見えてきます。

初心忘るべからず。
世阿弥の説く「初心」とは「始めた頃の気持ちや志」ではありません。
「芸の未熟さ」です。

時代、年相応により演ずるべき芸は変化します。
期待、立場の進化に伴う芸の進化です。この進化に応ずべき芸、そのための精進を怠るなと説いたのです。

初心を忘れない中では、その時代の価値をともにできるフォロワーも重要です。
共に戦う側近なのか、奮闘に感動を分かち合う観衆なのか。
孤軍で勝利した人はいません。


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