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通関業務の基礎知識・おすすめの管理システムとは?
通関業務の効率化・自動化システムなどの知識

通関業務は行政への申告・届け出などをはじめ、海外業者とのやり取り、輸出入する商品に関する手続きなど、非常に細かな工程が詰まっています。そのため、人の手も多く必要になり、業務が滞ってしまうことも少なくありません。

一方で、システムを導入して自動化できる部分も多々あります。通関業務の効率化を図るなら、管理システムや自動化システムを利用するのも一つです。こちらでは通関の基礎知識や、様々な業務を自動化できる管理システムなどについてご紹介します。煩雑な通関業務の効率化に悩む方は必見です。

システム化は可能?通関について

通関は商品を海外と国内でやり取りする、いわゆる貿易のための様々な業務のことです。通関業者はこれを生業としている業者を指します。通関業務は非常に多くの作業を要するため、自動化できる部分はシステムを導入し、積極的なシステム化が進められています。

しかし、自動化できる部分の見極めや現場との兼ね合いなど、難しいケースもあり、本当にシステム化は可能なのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。こちらでは、通関業者の基本や乙仲との違いに触れながら、システムの自動化について解説します。

業者の役割

通関業者の貨物船
通関業者の役割

通関業者は貿易に関する通関を担っています。業務の中には法的なルールに従って進めるものもあり、財務大臣の許可を受ける必要があります。通関業が行う貨物の輸出入手続きは自社の貨物ではなく、「人のもの」を扱う際に必要です。自社商品を輸出入するために行うものではありません。

自社商品を扱う社員が手続きを行う際は、通関業は必要ないという仕組みとなっています。あくまで「人(他人)」の貨物を扱うのが通関業の仕事です。つまり、通関業者とは、自身で輸出入する商品の税関連業務が難しい企業と税関との仲介を行う業者といえるでしょう。

通関業者の業務

通関業者が行う具体的な仕事内容としては、輸出入の際に必要とされる申告、法的な手続きなどが挙げられます。輸入や輸出の際に税関官署への申告代理や、税金の還付請求や免税などの代理手続きも含まれます。通関業者が扱う税務は、非常に多くの作業が必要になります。

書類作成やチェックはもちろん、関係省庁への申告、問い合わせ、関税の納付、検査立ち合い、船や配送の手配など、輸出入に関するあらゆる業務を行います。NACCSというシステムを使い、税関への申告を行います。現場での表立った業務も、データ入力や書類作成などの裏方ともいえる業務どちらも行っており、幅広い知識を有することが必要です。

毎日多くの商品が日本と海外を行き来しているため、通関業者はなくてはならない存在なのです。

乙仲との違いとは?

乙仲と通関業者の違いについてご紹介
乙仲とは?

乙仲(おつなか)とは、商品の輸出入に関する業務を担当する業者であり、海貨業者(海運貨物取扱業者)のことを指します。乙仲は先ほどご紹介した通関業者とは、仕事内容も立場も大きく異なるのが特徴です。また、乙仲の特徴として船舶貨物つまり海運のみを取り扱っていることも挙げられます。

「乙仲」という名前は、海運貨物の仕事を扱う業者のルールを定めた「海運組合法」から由来します。昔の海運組合法では、乙仲(乙種仲立業)と甲仲(甲種仲立業)の二つの業者がありました。この二つの業者はそれぞれ扱う業務が違っており、乙仲は定期的な船舶貨物に関する仕事、甲仲は不定期にやってくる船舶貨物を取り扱う仕事を担当します。

それぞれの役割

通関業者は税務関連の業務を代理手続き、乙仲は荷主に代わって輸出入貨物の手配(荷捌き)を行います。乙仲は港湾運送事業法という法律をもとに、港湾内で荷物のやり取りを行います。つまり、乙仲は通関業者に対して通関依頼を行い、通関業者はこの依頼に基づいて通関業務を行います。通関業者は港湾運動事業法ではなく、通関業法という法律をもとにしています。

つまり、通関業者は税に関する申告の代理手続きを主とした業者です。そのため、申告の代理や様々な手続き、税金の納付を行うこともあります。こうした税金に関する業務はもちろんですが、他にも関係省庁へ申請すべき事柄についても、通関業者が代理人として書類を作成したり、申告手続きを行ったりすることもあるのです。

このように、通関業者と乙仲はどちらも貿易に関する業者であることは間違いありません。しかし、扱うものが税務なのか、貨物に関することなのかなど、やるべき仕事や立場などが異なっています。

自動化で業務効率!管理も便利なシステムをご紹介

なぜ乙仲業務は自動化をしたほうがよいのでしょうか。それには様々な理由があります。最も大きな理由は、業務の効率化が売り上げアップや現場社員のモチベーションアップにつながるなど、企業にとってメリットが大きいことが挙げられます。自動化すると、これまで手を煩わせていた業務もすべてシステムに任せられるため、やるべき業務に注力できるようになります。

こうしたメリットを享受するためには、システムの自動化が必須です。乙仲業務の流れをはじめ、おすすめの通関業務管理システムについてご紹介します。

乙仲業務の流れ

空港で貨物を運ぶ風景

通関業務は輸出入した商品に関する申告や、税務関連の手続き代理となります。輸入・輸出の申告を行う前に、港湾での各種作業が必要です。その中には、乙仲業者でなくてはできないことも少なくありません。輸出と輸入それぞれでどのような乙仲業務を行っているのか、その流れを見ていきましょう。

輸出時の乙仲業務
  1. 荷物を積むための船舶や航空機を手配する
  2. 保税蔵置場に輸出する貨物を運び入れる
  3. 保税蔵置場を管轄している税関官署に申告を行う
  4. 輸出申告書やインボイス、各種書類を税関に提出して輸出申告をする
  5. 審査後、輸出許可書を発行
  6. 保税蔵置場から貨物を運び出し、手配した船舶や航空機に積み込む

以上が、輸出を行うまでの乙仲業務の具体的な仕事内容です。続いては、輸入に関する乙仲業務の流れをご紹介します。

輸入時の乙仲業務
  1. 運び込まれてきた貨物を保税地域に運び入れる
  2. 必要書類を作成し、輸入申告書を税関に提出して輸入申告をする
  3. 税関の審査や検査を経て、関税や消費税を納付する
  4. 輸入許可が交付される
  5. 輸入された貨物を引き取り、国内の貨物として流通させる

このように、輸出入で行うべき業務は少しずつ異なっています。輸入の際は関税や消費税納付が必要になる他、輸入された商品を引き取り、国内貨物として流通させるところまでを担います。

また、税関官署や税関への申告は、通関業者に依頼することになります。同じ貿易関連の業務であっても、乙仲と通関業務ではまったく違う業務が多いことがわかるでしょう。

おすすめの管理システム

通関業務の効率化なら正興ITソリューション

通関業務の効率化を図るうえで、システムによる自動化が求められます。こちらでは、正興ITソリューションがご提供するクラウドサービスをはじめ、おすすめの通関業務システムについてご紹介します。

PORT-IT Systems

正興ITソリューションの港湾業務サポートサービスです。港湾業界特有のコンテナターミナルや倉庫の管理、NVOCC、乙仲管理、船社代理店業務管理など、あらゆる業務をシステム化できます。使いやすい台帳サービスで、在庫管理や貨物管理もスムーズに行えます。

また、NACCSとの自動連携も可能です。データを自動作成して共有したり、通関情報を自社システムに自動で更新したりできる機能もあります。入港から出港までのあらゆる通関業務をサポートするため、煩雑な書類作成や倉庫への作業指示、税金、関税、消費税などの税金関係及び船会社への船運賃(フレート)の立替金管理もスムーズに行えるのが特徴です。

関税、消費税などの税金関係については、NACCSとの連携が出来るなど、確かなシステム開発の実績を活かして、お客様のニーズに合わせたカスタマイズにも対応しています。

TOSS

「TOSS」シリーズは、バイナル社が提供する輸出入や通関業務システムです。昨今は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの企業でリモートワークが推進されています。一方、現場での業務が多い貿易業は大きな影響を受けています。

これを受けてTOSSシリーズはリモートでも対応できるよう、新たなパッケージシステム「TOSS-LOGIWORKS」を提供しました。スタッフ同士が同じ場所にいない、リモートワークで離れているといった場合でも、取引の進捗管理などがスムーズに行えます。

また、データはリアルタイムで更新されるため、常に最新の取引状況を確認できるようになっています。在宅勤務のスタッフが増えても、貿易業務に支障が出ないようにすることに特化しており、新しい通関業務システムといえます。

こうした通関業務システムを活用することで、これまで時間がかかっていたり、人員を割いていた業務がコンパクトになります。そして、メイン業務に注力できるようになるというメリットがあります。自動化できる部分は積極的にシステムを導入して、効率のよい通関業務を行いましょう。

煩雑な通関業務は港湾ソリューションで積極的に自動化を!

20年以上の実績や豊富な港湾業務ノウハウを持つ正興ITソリューションでは、倉庫管理や乙仲管理といった港湾ソリューションを提供しています。現場をサポートするサービスはもちろん、船社台帳サービス、代理店台帳サービスなど、幅広くサポートしています。

NACCSとの自動連携ができるメリットもあり、活用の場は広いといえます。データセンターを核として、安心安全かつ迅速なサービスをご提供させていただきます。通関業務・港湾業務の自動化やシステム化を検討している方は、ぜひ正興ITソリューションのPORT-IT Systemsをご検討ください。

通関業務の自動化・システムをお考えなら正興ITソリューション

商号 正興ITソリューション株式会社
設立 2005年(平成17年)3月
所在地(本社) 〒812-0008 福岡県福岡市博多区東光2丁目7−25 株式会社正興電機製作所・別館5F
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